岡村隆史のパニック障害は笑えない病気?!~人を笑わせる商売は気を遣う~

お笑い芸人・ナインティナインの岡村隆史さんは押しも押されぬ人気を博している。
ボケもツッコミもこなせるし、その場の空気もしっかり読める。
一応「ボケ」担当とは書いてあるが、クラスには必ず居るタイプの「ひょうきん者」であろう。
吉本興業に所属している。
喋りも上手いがコミカルな動きに代表されるビジュアル的な笑いが特徴だ。
マラドーナに憧れるサッカー好きな芸人でもある。
1990年に相方・矢部浩之とコンビを結成する。芸人としても25年のキャリアがり、お笑いだけに留まらない活動振りが好評。
名実共に脂の乗り切っている岡村さんだが、一人の人間として「壁」にぶち当たった時期がある。
決してギャグのネタではなく、当たり前に自分自身に向き合う「辛い時期」を経て現在に至る。
画像:http://topicks.jp/19746
オフしきれない「オン」
画像:http://akb48entertainmenews.blog.so-net.ne.jp/index/5
実は岡村さんは、人見知りする性格らしいのです。
カメラの前ではそれと分からない様なテンションで笑いの渦に巻き込む芸風もあって、「オン・オフ」がはっきりしている。
2010年に約五か月間の長期休養を余儀なくされたのは、上記の「オン」スイッチが入らなくなってしまったからで、年齢的に「不惑」を迎えた時だ。
病名は疲労が原因と思われる「うつ・パニック障害」であるが、正式な事は判明していない。
しかし、入院加療をしていた事実を考えると、かなりの重圧の中で仕事をしていたと推測が立つ。
疲労がピークに達した頃には奇行が目立つようになる。
前後不覚になる程の疲労度合いに、矢部の「休みましょう」の「ツッコミ」の一言がなければ救われなかっただろうとも感じる。
復帰後には、そうした静養中の様子をネタにして「主治医に止められている」と自虐を展開。芸の肥やしにしている。
ツッコミがあったからこその「オン(恩)」
「頭がパッカーン」となるのは芸能人のみならず、皆同じで、誰にでも平等に訪れる事です。
岡村さんに限らず芸能人の「実は○○でした・苦しみました」感じの事後報告を受けると、安堵感を覚えるのは皆さん同じだと思うのです。
「そうだよなぁ」「人を笑わせるのって大変なんだよなぁ」と納得できる所が有りますね。
テレビを通じて芸人さん達から「笑い」というエネルギーを貰い、うな垂れていた人達は元気になって明るくなる。
しかし、演じる側は「仕事」とは言え人一倍頑張らなければと思う。
右耳から左耳へスルー出来る方なら兎も角、空気が読める人だからこその「壁」なのかとも。
競争が激しい芸能界で長期休養は致命傷になりかねない、シャレにならない、笑えない(笑)出来事だ。
自虐ネタに出来たのは「お笑い芸人」の特権なんだと思う。一流の俳優なら「前のめり」になって仕舞う程の重大事。
死活問題に発展するだろう。誰もツッコミを入れてくれない。相方が居てこその復活だと感じる。
〆は「笑って」
「笑う」は感情表現の一つ。
世知辛い昨今では免疫力を高めるに必要な事だ。
お笑い芸人はそれを世間に伝えなけれならない使命がある。
それが故に苦労も絶えない。
苦労をネタに出来るからこそ、将来の生命線も伸びると言うもので、笑って良いのかどうなのか迷う所です。
岡村さんは上手く「ボケる」事で皆が笑えたのですね!